軽いダウンが定番になりつつあるなか、「最軽量ダウン」が続々登場しています。驚きの軽さと暖かさを実現するために使われている技術とは…?

ユニクロ史上「最も軽くて暖かい」

「ダウンが軽いのは必須。それから薄い。中に着るときに厚かったらどうしようもない」(60代男性)
「軽い方がやっぱり肩も凝らない」(40代女性)

繊維・ファッションビジネスに詳しい『繊研新聞』編集部の杉江潤平さんによると、ファッション業界では今、靴やバッグなども含め全般的に“軽さ”が求められていて、「技術の進歩も軽量化に大きく寄与している」とのこと。

そんな中、『ユニクロ』から発売され“新世代アウター”と注目されているのが「PUFFTECK(パフテック)」シリーズです。

フード付きの「パフテックパーカ」(7990円)を試着してみると…

THE TIME,マーケティング部 羽田優里奈部員:
「軽い!しかも軽いのに“お布団に包まれているかのように”暖かい」

ラインナップはベストタイプからパーカータイプまで20種類以上。一般的なダウンベストが約200g(※番組調べ)なのに対し、「パフテックコンパクトベスト」(4990円)は135gという軽さです。

『ユニクロ』五反田TOC店スタッフ・沼池さん:
「体温を維持できる“羽毛に似た化学繊維”を使うことで、最もユニクロ史上軽くて暖かいアウターを実現させた」

アウターの中に入っているのは羽毛ではなく、『東レ』と共同開発した“羽毛に似せた化学繊維”

髪の毛の5分の1という細さで、「繊維の中が空洞」になっていることや、「バネのような特殊な形状」にすることで、より多くの空気を含み熱を逃がさない層ができ、軽くて暖かいとのこと。

さらに、羽毛のようなもこもことした着心地も生み出しています。

無印良品「3層構造」で軽い&暖かい

『無印良品』から9月に発売されたのは、ポケットに押し込むだけで“小さくまとめる”ことができる「軽量ダウンポケッタブル」シリーズ。
▼ノーカラーベスト・婦人(4990円)
▼ノーカラージャケット・婦人(6990円)

ベストの重さを測ってみると、なんと125g。

これまでは2層構造だった生地の上から、“独自開発した軽いナイロン素材”を加え“3層構造”に。冷たい風の侵入を防ぎ、“重くないのに、より暖かく”なったといいます。

『無印良品』新宿靖国通り1階売場担当・富樫麻菜里さん:
「一日の気温差が大きい時に1枚で着たり、コートの下にインナーとして着たりとタウンユースでの需要が高まっている。これを目当てに来店する方もいる」