今月、中国は相次いで日本の領海に艦船を侵入させました。その中国が実効支配を強める南シナ海では、フィリピンとの間で緊張が再燃しています。最前線の映像をJNNのカメラが捉えました。
フィリピンが中国と領有権を争う南シナ海。JNNはフィリピン沿岸警備隊の警戒活動に同行しました。
目的地のひとつ、南沙諸島のサビナ礁に近づくと…
カメラマン
「3隻の中国海警局の船がこちらを追尾しています」
中国海警局の船が現れ、フィリピン船を追尾し始めました。
サビナ礁はフィリピンの排他的経済水域内にありますが、フィリピン当局は去年5月、投棄されたサンゴの残骸などから中国側による「埋め立ての兆候が確認された」として、新たな軍事拠点化の可能性を指摘。
対立の新たな火種となり、船の衝突事案などもたびたび起きています。
今回、フィリピン側の船はサビナ礁に入ろうとしましたが、中国海警局が至近距離まで接近。無線で繰り返し警告してきました。
中国海警局の無線警告
「こちらは中国海警局5204。中国の海域に侵入した、ただちに退去せよ!」
この日、サビナ礁周辺では操業していたフィリピン漁船が中国海警局から放水砲を受けるなどして、漁師3人が負傷したということです。
フィリピン側は民間人への被害が確認された異例の事態だと非難しましたが、これに中国外務省は…
中国外務省 郭嘉昆 報道官
「フィリピン側の行為は中国側の主権と権益を深刻に侵害し、海上の平和と安定を深刻に破壊している」
南シナ海でじわじわと実効支配を強める中国。過去には「経済的な威圧」もありました。
2012年、スカボロー礁の領有権をめぐる対立が深まると、中国はフィリピン産バナナなどの検疫を遅らせ、実質的に輸入を制限したほか、フィリピンへの観光を規制。
経済的な打撃を受けたフィリピンは緊張緩和に動いたものの、結果的に中国の海洋進出をエスカレートさせたとの指摘もあります。
フィリピンのマルコス政権は現在、日本やアメリカなどと経済や安全保障面での連携を強化していて、中国側の動きに対抗しようとしています。
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