中国の国連大使が15日の安全保障理事会の会合で台湾有事をめぐる高市総理の発言を撤回するよう求めたことに対し、木原官房長官はきょう、「反論を行った」とした上で、日本の立場や考えを適時適切に発信していくと強調しました。

国際平和などについて議論する安保理の会合で15日、中国の傅聡国連大使は台湾有事をめぐる高市総理の発言について、「時代に逆行する許しがたい発言」と批判し、改めて撤回を求めました。

これに対し、日本の山崎和之国連大使は、「根拠のない発言で遺憾だ」と反論しています。

木原稔 官房長官
「適切に反論を行ったところです。これまでも我が国の政策や立場についての事実に反する中国側の主張に対しては、日本政府としてしっかりと反論・発信をしてきております」

木原官房長官は16日午前の記者会見で、“日本政府の立場や正しい事実関係について、各国の理解を得ることは重要”と強調した上で、引き続き国際社会に対して説明と発信を行い、冷静かつ毅然と対応していく姿勢を示しました。