今年10月に強盗が押し入り、155億円相当の被害を受けたフランスのルーブル美術館で、職員らが建物の老朽化や人員不足の解消などを求めて、ストライキに入りました。

記者
「ルーブル美術館の職員らが『人員を増やせ、給料を上げろ』と書かれた横断幕を掲げて、抗議の声をあげています」

1日に3万人が訪れるとされるフランス・パリのルーブル美術館で、15日からおよそ400人の職員がストライキに入りました。職員らは建物の老朽化や人員不足の解消、来館者の安全確保などを求めています。

ルーブル美術館 職員
「私たちは長年軽蔑され、訴えを聞いてもらえませんでした。今こそ世界に向けてルーブル美術館の運営方法に同意できないと表明したいのです」

美術館は、ストライキを受けて15日は臨時休館となりました。

日本人観光客
「朝の9時半ぐらいから早めに移動して来たんですけど、その時にはもう入れなかったので…。きょうしかない予定を組んでたので、ちょっと残念。またいつかリベンジしたい」

ルーブル美術館では、今年10月に155億円相当の宝飾品が奪われ、警備システムの老朽化などが露呈しました。

また、先月には、水漏れで古代エジプト関連の書籍など数百点が損傷する被害も起きています。

労働組合は、来年からEU圏外の訪問者の入館料が値上げされることについても反発していて、ストライキがいつまで続くのか不透明な状況です。