ウクライナのゼレンスキー大統領は、欧米などからの「安全の保証」が得られれば、NATO=北大西洋条約機構の加盟を断念する用意があるとの考えを明らかにしました。

ゼレンスキー大統領は14日、ドイツでアメリカのウィットコフ特使らと協議しました。

協議についてウィットコフ特使は、20項目に修正された和平計画や経済復興策などをめぐり、5時間以上におよび「多くの進展があった」とし、「15日の午前に再び協議を行う予定だ」としています。

ロイター通信などによりますと、協議に先立ち、ゼレンスキー氏は和平交渉の妥協案として、ウクライナのNATO加盟を断念する用意があるとの考えを明らかにしました。代わりに、欧米やカナダ、日本なども関与する形で「安全の保証」を受けることを求めています。

15日にはゼレンスキー氏とヨーロッパ各国の首脳らによる会談も予定されていて、隔たりが指摘されるアメリカとウクライナ側の和平計画で折り合いがつくのかが焦点です。