ノーベル化学賞を受賞した京都大学の北川進特別教授が15日、授賞式が開かれていたスウェーデンから帰国しました。
▼いちばん印象に残ったことは「授賞式」
15日午前、伊丹空港に降り立った京都大学の北川進特別教授。無数の細かい穴に大量の気体を取り込むことができる「金属有機構造体」=MOFの開発でノーベル化学賞を受賞しました。スウェーデンのストックホルムで10日に開かれたノーベル賞の授賞式でもらったメダルを手に持ち、報道関係者の取材に応じました。いちばん印象に残ったことを聞かれ、「授賞式」と答えた北川特別教授は「(スウェーデンの)国王陛下から直にこのメダルをいただいたときに、ノーベル賞をもらった実感がわきました」と受賞の感慨を述べました。
▼「非常に密度の高い多忙な1週間」「論文がたまっている」
帰国した感想を聞かれた北川特別教授は「非常に密度の高い多忙な1週間を過ごしました。疲れたという、そういう気持ちです」と答えました。しかし、帰国してやりたいことを聞かれると、「共同研究者が発表したがっている論文がたまっている。ちゃんと私がチェックして論文が投稿できるようにしたい」と研究への熱意を見せました。一方、仕事以外でやりたいことについては「歩きたい。いつも駅3つくらい手前で降りて歩いているが、今回は1週間以上ほとんど歩いていなくて運動不足。歩きたい」と身振り手振りを交えて話しました。
▼研究の原点となった近畿大学で若者に向けて特別講演
北川特別教授は24日、1979年から13年間、助教授などとして勤務し、ノーベル化学賞につながる研究の原点となった近畿大学で特別講演を行い、未来を担う若者にメッセージを送る予定です。
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