アメリカのバイデン大統領は13日、同性婚の権利を連邦レベルで保護する「結婚尊重法案」に署名し、法律が成立しました。これで同性婚の権利は全ての州で認められます。法律には「婚姻は男女間で行われる」と限定した1996年の法律の廃止も盛り込まれています。
■“同性婚”をめぐり歴史的な動き アメリカで「結婚尊重法」が成立
虹色にライトアップされたホワイトハウス。
アメリカで12月13日、同性婚をめぐり歴史的な動きがありました。大勢の人が見守る中で行われたバイデン大統領による署名式。

同性婚の権利を連邦レベルで保護する「結婚尊重法」が成立しました。これで同性婚の権利は全ての州で認められ、尊重されることになります。
■同性婚の権利に“先手” 式典では著名人も法律の成立を歓迎
アメリカ バイデン大統領
「きょうは素晴らしい日だ。アメリカがすべての人のために、平等と自由と正義に向けて重要な一歩を踏み出す素晴らしい日だ」

式典には、男性でも女性でもないノンバイナリーだと自らを公表するシンガーソングライターのサム・スミスさんも参加。
また、性的マイノリティーの人たちを支援する歌手のシンディ・ローパーさんも、法律の成立を歓迎しました。

歌手 シンディ・ローパーさん
「私たちは今夜、安心して眠ることができます。なぜなら、私たちの家族が認められ、愛する人を愛することができるからです。アメリカ国民は愛する人を愛することができるのです」
アメリカでは2015年の連邦最高裁の判決以降、全土で同性婚の権利が認められています。しかし現在の連邦最高裁は、保守派の判事が多数派を占めていて、同性婚についてのこれまでの判断を覆す可能性が指摘されていました。
副大統領時代から“同性婚擁護”を明言していたバイデン大統領が、先手を打った形です。

アメリカ バイデン大統領
「この法律は、あなたが誰であろうと誰を愛していようと 全てのアメリカ人にとって重要なのです。保守かリベラルかという問題ではありません」















