静岡市は、静岡大学浜松キャンパスの学部と、浜松医科大学とともに医療などの地域課題の解決や研究機能の強化を目指し連携協定を結びました。

両大学は統合・再編問題に揺れる中、現場レベルでの連携を深める狙いもあるようです。

<司会>
「ご署名をお願いします」

12日午後、静岡市役所で行われたのは静岡市と静岡大学浜松キャンパスの学部、そして、浜松医科大学の3者による「医工情官・地域連携協定」の締結式です。
※浜医大:医学部・光医学総合研究所、静大:情報学部・工学部・電子工学研究所

大学がそれぞれの資源を活かし、静岡市が抱える医療や介護などの地域課題の解決と研究機能の強化を目指し、相互に連携・協力することを目的としています。

静岡市 難波喬司市長
「どうしてもへき地の医療を抱えていますので、そうすると今の時代、遠隔な医療をしていかないといけないというところで、医療的知見と、情報技術を使ってやっていくのは極めて大事」

11月には静大と浜松医科大学で「包括連携協定」締結

静大と浜松医大を巡っては2019年、両大学の法人を統合し、「1法人2大学」で合意していましたが、2024年に静大の日詰学長は「一度リセットする」と表明し、計画は膠着状態となっています。

静大浜松キャンパスと浜松医大は11月にも、両者で包括連携協定を締結していました。

浜松医科大学 渡邉裕司学長
「医学部にとっては工学部、情報学部の方々との連携は極めて重要です。このような形で地域貢献に少しでも前に進めることができればと考えています」

静岡大学 福田充宏工学部長
「医工情連携の可能性、未来を示していくことはしていきたいと考えています」

再編協議は足踏み状態の中、協力関係を深める動きは続いています。