中国軍機による自衛隊機へのレーダー照射をめぐり、中国メディアが現場のやりとりとされる音声を公開しましたが、小泉防衛大臣は「危険回避のための十分な情報はなかった」と反論しました。
6日に発生した、中国海軍の空母「遼寧」から発艦した戦闘機による自衛隊機へのレーダー照射問題。中国メディアがきのう公開したのは、自衛隊と中国軍のやり取りとされる音声です。
「日本の海上自衛隊116、こちらは中国海軍101。我が編隊は計画通り艦載機飛行訓練を行う」
「中国101、こちらは日本116。貴艦からの連絡を受信した」
中国メディアは中国機の飛行訓練について、「日本側に事前に通知を行っていた」と報じていますが、けさ臨時会見を開いた小泉防衛大臣は…
小泉進次郎 防衛大臣
「空母『遼寧』の艦載機が、どのような規模で、どのような空域において訓練を行うのかという具体的な情報は自衛隊にもたらされておらず、危険の回避のために十分な情報がありませんでした」
中国側から「飛行訓練を開始する旨の連絡はあった」と述べた一方、「訓練を行う時間や場所の緯度・経度を示すノータム、航空情報は事前に通報されていなかった」と反論しました。
この音声データについて、自衛隊の元制服組トップはこう指摘します。
河野克俊 元統合幕僚長
「『初期連絡系』という国際的に認められている周波数がありまして、日本側に対して『今から飛行訓練を開始します』ということを伝えたわけですね。公式というよりも現場での意思疎通、そういうレベルの話で、ノータムなど公式の通報とは全然違います。『自分たちはちゃんと通報していた』ということとしてあれを公表したのであれば、それはもう全然意味が違う」
そのうえで、今回の音声がレーダー照射を正当化する理由にはならないと指摘します。
河野克俊 元統合幕僚長
「中国側が射撃管制レーダーを日本のF15に対して照射をしたということと、今から飛行機を(空に)上げますと通報したこととは何の関係もないですよね」
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