「全科休診します」総合病院が水浸しにDMATも出動

こちらは市内にある総合病院。外観に目立った被害はありませんが、職員が白いカードを持っています。休診と書かれています。
地震の影響で7階のスプリンクラーが故障し、5階から7階のベッドが水浸しになり使えなくなってしまったのです。そのため9日、患者32人が転院しました。ただ…

職員「きょう受診ですか?休診なんです」
男性「きょう休診なの?帰るよ」
職員「明日以降どうなるか分からない」
酸素投与や吸引が必要な人もいるため、県は災害派遣医療チーム「DMAT」およそ30人を派遣し支援しています。
今回の地震が、次なる巨大地震の“前触れ”である可能性が指摘されています。

気象庁地震火山技術・調査課 原田智史 課長
「端的に言えば、最悪のケースということになるが、3.11のような地震が起きるということを想定するということになる」
“最悪のケース”とはいえ、東日本大震災級の地震が起きる事態に備え、国が今回初めて発表したのが「北海道・三陸沖後発地震注意情報」です。

日本列島の太平洋沖の海底には、房総半島沖から北海道にかけて海側のプレートが陸側に沈み込む境目、千島海溝と日本海溝があります。この海溝沿いでは2011年、マグニチュード7.3の地震が起きた2日後にマグニチュード9.0の東日本大震災が発生。今回の地震をめぐっても同じように、今後1週間程度のうちに、さらに大きな地震が起きる可能性が平時より高まったと国は判断したのです。
専門家は…

東京大学地震研究所 酒井慎一 教授
「後発地震ということを考えると、(震源が)浅いところで地震を起こす可能性もあるので、今後も津波に気をつけておいた方がいい」
3.11で津波被害を受けた八戸市のスーパーでは、食料品やトイレットペーパーを買い求める人の姿が…

買い物客
「お水とか備蓄しようかなと。『1週間くらい気をつけなさい』ということだったので」
「娘のおむつと水と離乳食。今後買えなくなると困るなというところで」
警戒感が広がる“巨大地震”、どう備えればいいのでしょうか。

東京大学地震研究所 酒井慎一 教授
「(過去に)後発地震があると言っても、実際はたくさん見つかっているわけではない。身の回りの状況をもう一度確認して、安全かどうかを改めて見直す機会にしていただければ」














