学校でイヌを飼おう!そんな取り組みが広島市の学校で動き始めました。

安田女子中学高校に2匹のイヌがやってきました。

4歳のオスのフルートと1歳のメスのシュリ。元々は盲導犬になるべく訓練を積みましたが、適性がなく、スクールドッグになりました。

この取り組みを進めるのは、日本スクールドッグ協会の青木潤一さん。青木さんは元教員で、不登校の子どもたちへの関わり方を模索する中、物言わぬイヌの存在が子どもたちを励ますことを実感したそうです。

「学校でイヌを飼う」という計画が持ち上がったのは、今年6月のことでした。

発案者の1人 大濱楓花さん(高校2年)
「スクールドッグを通して、一人でも多くの生徒が学校に楽しく来れるような空間作りにつとめれたらなぁと思って」

発案者の1人 木下綾乃さん(高校2年)
「学校に犬がいたら絶対楽しくなるし、せっかく幼稚園とか小学校もあるから、一緒に遊べたら楽しいなと思ったからです」

9月には、担当を志願する教員も現れ、協会が認定するハンドラー(動物介在教育支援士)の資格を取りました。「学校で飼う」ことになれば、担当の先生が、夜間は毎日家庭に連れて帰ることになります。この先生は犬を飼ったことがない、ということですが…?

田口智之教諭(理科担当)
「安田は今、生徒に挑戦をしてもらおうという活動をたくさんしていますので、やっぱり教員も、一生懸命挑戦してがんばっていこうかなと思って、思い切って手を上げました」

今回は、希望する生徒たちがイヌに触れあうトライアルで、今後、ルール作りやマッチングなどを進め、2026年度から本格的に導入する予定だということです。