連続闇バイト強盗事件で、先週、首謀者とみられる男4人が逮捕されました。こうした中、実行役の1人が東京拘置所でJNNの取材に応じ、「リスクだけでリターンはない」と闇バイトの実態を証言しました。
先週金曜、東京拘置所。
本橋日尚太 被告
「彼らに憎しみという感情がないわけではないですが、被害者や僕のような人間が生まれないという意味で大きな前進だと思います」
こう語ったのは、闇バイト強盗の「実行犯」本橋日尚太被告(25)。
去年、首都圏で18件相次いだ一連の事件のうち、東京・葛飾区の強盗傷害事件で逮捕、起訴されています。先週には、別の事件で実行役に犯行を指示したとして、「首謀者」の男4人がついに逮捕されました。
JNNは今年10月以降、本橋被告と9回にわたり面会。男4人の逮捕については。
記者
「改めて受け止めを」
本橋日尚太 被告
「良かったという気持ちがすごく大きいです」
知人からは「明るく友達も多かった」とされる本橋被告は、なぜ凶悪犯罪に加担したのか。
去年1月、歌舞伎町のホストに憧れ、愛知から上京。1日100万円を稼ぐ日もあったといいますが、わずか8か月で店を退職。日雇いのアルバイトなどで生計を立てるようになります。
きっかけは、軽い気持ちでした。
本橋日尚太 被告
「ちょうど好きなアイドルグループのツアーが始まる直前で、その旅費の足しになればと」
Xで「ホワイト案件」などと謳うアルバイトを発見。応募すると、相手から秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」に移行するよう指示されたといいます。
相手
「身分証と身分証を持っての自撮りの写真も送って下さい」
疑うこともなく、個人情報を送信。すると、相手からは「浮気調査」に加え「タタキ」「空き巣」など13種類の仕事内容が届き、事件の際、本橋被告は「浮気調査なら」と指定の場所へ向かったと話します。そこに、1本の電話が。
指示役
「今から目の前の家に入って金を盗んでもらう。家には誰もいない。1300万円くらいある」
「話が違う…」。そう思って「やらない」と伝えると、相手の口調は一変。
指示役
「逃げたら殺す、お前の家族も殺す」
本橋日尚太 被告
「極度の緊張・恐怖・パニックで、半ば呆然自失となりながら、電話から聞こえる指示に体が勝手に従っているようでした」
結局、本橋被告はもう1人の男とともに住宅に押し入り、住人の男性(70代)に暴行を加えてけがをさせ、現金およそ100万円などを奪いました。男性は、くも膜下出血など全治3か月の大けがでした。
これは面会を重ねていた10月、本橋被告から届いた手紙です。
本橋日尚太 被告
「金に困っていたわけでもなく、そのうえ1円の報酬もない。あるのは長期の服役と前科者というレッテルのみ。犯罪に手を染めてまで金を稼ごうとする人に、リスクのみがあってリターンのない闇バイトの実態を知ってもらい、思いとどまってほしい」
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