冬こそ「かくれ脱水」に注意が必要になってきます。東京歯科大学市川総合病院の寺嶋毅医師にお話を伺いました。
■冬は意外と水分補給をしない!?
ホラン千秋キャスター:
“かくれ脱水”とは、気づかないうちに体内の水分が減ってしまうことを言います。
・意識がもうろう
・発熱
・吐き気
・けん怠感
などを感じることがあるということなんです。
そして、これが段々と進んでしまうと、血液中の水分が失われて、血栓ができる可能性も高くなるなどして、最悪の場合、死に至るケースもあります。決して油断できません。

なぜ冬の今、この脱水に注意をしてもらいたいか。
冬は寒いので、そもそも水分を取ろうという意識が低くなっています。そうしますと、水分の摂取量が減ります。一方、寒いとトイレが近くなります。出ていく水分は増えるんです。
水分量がアンバランスになり、どんどんと体内の水分量が少なくなってしまう。さらに、その体内の水分量が少なくなっていることに、冬は気づきにくいんです。
なぜかというと、ストーブやコタツなど暖かいところでは、実は気づかないだけでじんわりと汗をかいているんです。“じんわり”汗は気づきづらいため、この隠れ脱水をさらに進めてしまう可能性があるんですね。
さらに、冬は乾燥しています。皮膚から気づかないうちに水分が蒸発します。様々なリスクが重なることによって、冬こそ“かくれ脱水”に注意してもらいたいということです。
