スウェーデンの首都ストックホルムで、きょうからノーベルウィークがはじまりました。授賞式に向けた準備も急ピッチで進められています。

6日から始まった「ノーベルウィーク」。ストックホルム市庁舎には、広島の原爆ドームなど去年、ノーベル平和賞を受賞した日本被団協をイメージしたプロジェクションマッピングが映し出されます。この期間、ノーベル賞を祝う様々なイベントが続き、街中に“光の芸術作品”が現れます。

また、こんな展示も…

記者
「スカートは血管や細胞を表し、背中には受賞が決まっている坂口教授を表すような日の丸が施されています」

ノーベル博物館では、地元の学生が今年のノーベル賞をテーマにデザインしたドレスが展示されました。

そして、授賞式に向けた準備も急ピッチで進められています。

受賞者の洋服を仕立てる ラーズさん
「ここが受賞者の燕尾服がすべて保管されている場所です」

こちらの洋服店の保管室には、授賞式で受賞者や招待された人が着る服、およそ150着が用意されています。

記者
「こちらが坂口さんと北川さんが授賞式で着る燕尾服です。最後に本人が試着をして調整されることになっています」

保管室には、生理学・医学賞に選ばれた大阪大学の坂口志文特別栄誉教授と、化学賞に選ばれた京都大学の北川進特別教授の燕尾服も。燕尾服は事前に伝えられた寸法で仕立てられていて、受賞者はここで試着することになっています。

受賞者の洋服を仕立てる ラーズさん
「受賞者たちはとてもリラックスしていて、楽しいです。(特に日本人受賞者は)とても礼儀正しく、接しやすいです」

現地10日に控えた授賞式。「ノーベルウィーク」の間、受賞者は記念講演など様々な行事に出席する予定になっています。6日には、坂口さんが現地で記者会見を行うほか、北川さんが日本人学校を訪問する予定です。