きょう未明、傷害などの罪で勾留されていた50代の被告の男が、入院していた静岡県伊豆の国市の病院から逃走しました。男はさきほど、三島市内で身柄が確保されました。

午前2時ごろ、防犯カメラがとらえていたのはメガネをかけた男の姿。病院から逃走した島田健太郎被告(54)です。

記者
「病院から続く道の脇にある郵便局の防犯カメラに、男が西の方向へ歩いていく様子が写っていたということです」

警察によりますと、島田被告はきょう未明、警察官の隙を見て、入院していた伊豆の国市の病院の7階病棟にある個室の窓の鍵を壊して逃げ出したとみられています。

警察はおよそ300人態勢で島田被告の行方を追い、きょう午後、三島市内で身柄を確保しました。

島田被告は今年9月、富士宮市内のスーパーで500円相当の食品1点を盗んだ上、警備員を転倒させ、けがをさせたとして強盗傷害の疑いで逮捕。その後、傷害と窃盗の罪で起訴されていました。

起訴後、富士宮警察署で勾留されていましたが、先月28日に自ら箸で腹を刺し、この治療のため入院していました。

「どうしてそんな脱走したのかしら。怖いですよ、やっぱり」

島田被告はなぜ逃げてしまったのか?警察の説明では、入院していた島田被告を男性警察官2人が監視していました。

午前1時15分ごろ、「病室内にあるトイレに行きたい」と申し出た島田被告がトイレから帰ってくる姿を確認しました。警察官はカーテン越しに島田被告を監視していたとしていますが、島田被告がいなくなったのに気づいたのは午前4時ごろでした。

つまり、3時間ほど結果的に監視はできておらず、逃走を許してしまったことになります。

病室の窓の鍵は壊され、無理やり開けられていたそうですが、逃走に気付くことはできなかったのか。警察の当時の対応にも疑問が残ります。