対策に乗り出した自治体

「児童労働が行われている」との指摘を受け、自治体も動き始めています。
農家を巡回して、子どもが学校に行かずに働いていないかを確認。違反があれば出荷停止の厳しい措置を講じています。

また、アサイー農家の子どもたちを対象に、写真の撮り方や楽器の演奏を学べるプログラムを実施。家業を手伝うことだけが将来の選択肢ではないことを伝える取り組みを進めています。

私たちの一口の先に何があるのか

SNSには華やかなアサイーボウルの写真があふれています。その1枚1枚を見て、ガブリエルくん一家は「日本や世界の人が楽しんでくれて嬉しい」と目を輝かせました。

アサイーが地域の生活を向上させたのは事実です。

一方で、収穫の現場では今日も、子どもが危険な作業をしている現実があります。もしブームが過ぎたら、一家の暮らしはどうなるのでしょうか。

児童労働が行われていないとしてフェアトレード認証を受けた製品や、売上の一部を児童労働をなくすための取り組みに当てている企業もあります。

アサイーを食べる前に、誰の手で、どのように作られているのかを少しだけ意識してみる。そうして選んだひと口は、アサイーを作る人の未来をより良いものにすることにつながるかもしれません。