NATO=北大西洋条約機構の外相会合が開かれ、ルッテ事務総長は、加盟国の拠出金で購入したアメリカの兵器をウクライナに供与する枠組みに、非加盟国が初めて参加すると明らかにしました。

NATO ルッテ事務総長
「ロシアだけではない。中国、北朝鮮、イランと緊密に連携し、我々の社会を混乱させ、国際ルールを破ろうとしている」

3日、ベルギー・ブリュッセルのNATO本部で開かれた外相会合でルッテ事務総長はこう述べたうえで、ロシアなどの脅威に「力と団結で対抗する」と訴えました。

会合後、ルッテ氏は記者会見で、加盟国の拠出金でアメリカの兵器を購入してウクライナに供与する枠組みに、加盟国ではないオーストラリアとニュージーランドが初めて参加すると明らかにしました。

ルッテ氏は、この枠組みに加盟国の3分の2以上が参加を表明していて、すでに40億ドル=およそ6200億円以上が拠出されているとし、ウクライナ支援を継続する姿勢を強調しています。

また、ルッテ氏は、ロシアによるウクライナ侵攻について「こう着状態を打破できたのは世界中でただ一人、アメリカのトランプ大統領だけだ」と述べ、戦闘終結に向けたトランプ政権の関与を称賛しました。