ことしの世相を反映した食を決める「今年の一皿」が3日発表され、「お米グルメ」が大賞に選ばれました。コメが高騰し家計に大きな影響をもたらした2025年、愛媛県内の飲食店でも奮闘が続いています。

(発表会)
「今年の一皿はお米グルメです」

飲食店検索サイトを運営する「ぐるなび」が検索数やアンケートなどを踏まえ、1年の世相を反映した食を決める「今年の一皿」。3日都内で発表会が行われ、コメを使った料理全般を指す"お米グルメ"が大賞に選ばれました。

コメ不足と価格高騰に翻弄されたこの1年。
県内でも品薄の状態が続き、古古米・古古古米といった政府備蓄米やカリフォルニア米などが店頭に並んだほか、暑さに強い新しい品種の栽培も始まりました。また、コメを使ったアレンジレシピも注目されました。

(ぐるなび三橋茉季さん)
「家庭だとリゾットやカレー、チャーハンといった形で飲食店においてはおにぎりの専門店が広がって定着してきているというところがあった」

(黒川莉緒 記者)
「こちらのおしゃれなカフェではおにぎり専門店の味が楽しめます」「お米グルメ」は愛媛県内でも人気です。

元々はおにぎり専門店だったこちらのカフェでは、愛媛県松前町産の「きぬむすめ」と玄米を使った、「高菜めんたい」や「鯛のほぐし身」など具材がたっぷりと乗った4種類のおにぎりを販売しています。コロナ禍で、テイクアウト需要が増加したのを契機に、人気が高まったおにぎり。

年間およそ1200キロのコメを使うというこちらの店、続く価格高騰は大きな悩みのタネとなっています。
仕入れ価格は、去年のおよそ1.5倍まで膨らんでいるということです。