小学校教諭でありながら、児童を盗撮するという卑劣な犯行に走った男。犯行に使ったペン型やモバイルバッテリー型カメラを「どうして買ったのか?」と検察官に問われると、男は「盗撮に使えると思い購入した。モバイルバッテリー型カメラをスマートフォンと接続し、スマートフォンでカメラを操作し撮影した」と答えました。

さらに「いつかはバレると思ってはいたが、バレなかったということもあり、何回も盗撮をしてしまった。小学校時代の恩師に憧れて教師になったが、仕事で心身ともに疲れ、誤った判断をしてしまった」とも話しました。

裁判は2日に結審し、検察官は、「着任当初から女子児童へ性的関心があり、教師という立場を悪用して足の痛みを訴えた児童に近づき盗撮したことは悪質で、幼い女子児童の成長に悪影響を与える卑劣な行為だ。犯行は常習的・計画的なもので、教師という職業への信用失墜行為だ」と指摘しました。

そのうえで、検察官は男に「拘禁刑3年6か月」を求刑しました。

一方、弁護人は、男が再犯防止のために更生プログラムを受講していることや、教師の職を失い社会的制裁を受けたことなどを主張し、寛大な判決を求めました。

裁判の最後、男は「多くの人に迷惑をかけ傷つけてしまった。本当に被害者や家族に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と、涙ながらに述べました。

判決は、2026年1月9日に言い渡されます。