核持ち込みの密約など「沖縄返還交渉」の舞台裏を告発した若泉氏の著書

若泉氏は27年間沈黙を守り続けましたが、著書「他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス」の中で、沖縄返還交渉の舞台裏を初めて暴露。そこには、日本国民に隠されてきた事柄の数々が記されていました。

「ノーよりもイエスを意味する」—佐藤総理が結んだ日米密約

若泉氏が暴露した内容は、衝撃的なものでした。

日米安全保障条約では、在日米軍基地において新たな武器の配備や、日本の防衛とは関係のない戦争で戦闘機を発進させる場合、事前協議が必要とされていますが、佐藤総理は「真の緊急事態の場合には、NOよりもYESを意味する」としていたこと。

さらに、この “基地の自由使用” を意味する原則は「日本本土も同様に適用される」とされ、沖縄だけの問題ではないことが明示されていました。