事件当日、銃を持って安倍元総理に向かって行った当時の心境について山上徹也被告が初めて述べました。
山上徹也 被告
「射撃の心得はなるべく無心で撃つことと。なるべく何も考えないようにしていた」
事件当日、安倍晋三元総理を銃撃した瞬間の思いをこう述べた山上被告。銃撃のため、元総理に近づいて行った当時の心境などについて初めて法廷で語りました。
山上被告は3年前、奈良市で安倍元総理(当時67)を手製の銃で殺害した罪などに問われています。
これまでの裁判では、母親による旧統一教会への多額の献金で家庭が崩壊したことや安倍元総理が旧統一教会の関連団体に送ったビデオメッセージを見た被告が嫌悪感や絶望感を抱いていたことが明らかになりました。
きょうの被告人質問ではまず、犯行前日に旧統一教会の施設が入る奈良市内のビルに向かって銃撃したことについて問われました。
山上徹也 被告
「自分は統一教会に怒りを感じているんだと示すために撃ちました。旧統一教会の関係者であれば、安倍元首相と旧統一教会に関係が深いのは、信者間でも常識的でしたが、一般社会ではそう思われていないと思ったので、あらかじめ示しておかないと、違う理由に思われるので」
試し撃ちを行ったのではなく、自らの怒りの対象を明確に示すためにビルを撃ったと述べました。
そして事件当日、安倍元総理を銃撃する直前の状況について問われると。
山上徹也 被告
「後方があいていた、打つならこの方向だと。ただ、真後ろに警備員がいたのでどうしたものかと。警備員が私が(行ってほしいと)考えていた方向に移動した。これも偶然とは思えない何かと思った。自転車とか台車の人が横断して警備の目がそれにそれた。今かと思い、車道に入った」
そして、どこを狙ったかを問われると…
山上徹也 被告
「安倍元首相の上半身だったと思います」
検察官
「2発目も狙ったのは同じですか?」
山上徹也 被告
「上半身でした」
また、犯行動機の形成に大きな影響を与えた母親についても言及し、「母親を銃撃し殺害することも考えたこともあった」という旨を供述しました。
裁判はあす、あさっても行われ、精神鑑定を担った医師の証人尋問などが実施される予定です。
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