カシオワールドオープン15年ぶりとなった「プレーオフ」。その決戦の舞台でも、1ホール目では決着がつかず、勝負は2ホール目までもつれる大接戦に。そうした中、勝負を分けたのは、2ホール目の第3打(Par5)でした。

砂川は2オンでチャンスを作りましたが、一方の大岩は2打目をグリーン奥のラフに外し、砂川がリードしたかに思われました。しかし大岩は、3打目のアプローチをピンそば50cmに寄せてバーディチャンスにつける集中力を見せます。

一方の砂川は、1パットで決めればバーディで勝利、2パットならプレーオフ3ホール目へ⋯という展開でしたが、3打目、4打目で決めきることができず、砂川はパーでホールアウト。

そして、一気に形成逆転しリードした大岩の、距離が短いバーディーパット。これをしっかり沈めた大岩が27歳でツアー初優勝を飾りました。

優勝した大岩には、賞金3600万円と、テレビ高知から、鍛金トルソ「花を待つ王妃(石川充宏:作)」が贈られました。

◆大岩龍一
Q.ついにこの瞬間が来ましたね?
「はい⋯ちょっと長かったです。僕はここKochi黒潮CCが初優勝になって、自分にとっての思い出の地になったので、また高知で活躍できる姿を皆さんにお見せできるようにこれからも頑張りますので、応援よろしくお願いします。きょうはありがとうございました!」

表彰式の後には、今年の高知の「よさこい祭り」で金賞を受賞した実力チーム「とらっくよさこい(ちふれ)」が演舞を披露し、大岩のツアー初優勝、そして健闘したプロ・アマ選手のプレーに花を添えました。賞金王争いの決着は、次戦に持ち越しとなりました。

高知開催が20年の節目を迎えた「カシオワールドオープン」。今年の大会も熱い戦いが繰り広げられ、様々なドラマが生まれました。