サッカーJ3・高知ユナイテッドSC(17位・勝ち点38)は、11月30日の最終節でザスパ群馬と対戦しましたが、0-1で敗れ、今シーズン最後の試合を白星で飾ることはできませんでした。“J元年”のシーズンは18位と厳しい成績に終わりましたが、サポーターからは、高知に初めて誕生したクラブの健闘を称える声が溢れ、クラブ・サポーターともに来シーズンの巻き返しを誓いました。

7月以来、ホームでの勝利が無い高知ユナイテッドSC。直近3試合で勝ちが無く苦しい戦いが続く中、会場を訪れた大勢の高知サポーターからは、「きょうは勝ってくれると信じています!」と期待の声が溢れました。

それだけでなく、退団が決まった選手との“別れ”を惜しむサポーターの姿も⋯。契約満了にともない今シーズン限りで退団する、長井響選手を応援してきたサポーターは、スタンドから思いを寄せていました。

◆サポーター
「ちょっと、そんな(退団する)気はしていたんですけどね⋯やっぱり、寂しいよね。ずっと高知で頑張ってくれてね⋯」

◆サポーター
「出身地も前所属もバラバラな選手なんですけど、みんなが高知のために、高知家の看板を背負って一生懸命戦っている姿に、私達も元気づけられていました。もちろん、最後まで勝利を目指して頑張ってもらいたいと思っています」

様々な思いが交錯する最終戦、泣いても笑っても、これが今シーズン最後の戦い。

試合は、前半15分まで両チームにシュートは生まれませんでしたが、ボール支配率は群馬が71%と圧倒的にボールを握る展開となります。そうした中、前半19分、高知は群馬陣内でフリーキックを獲得。ゴール前にボールを入れると、競り合いから新谷がヘディングシュートを放ちますが、相手GKに阻まれます。

されに前半32分には、高知のカウンター。水野が群馬陣内左サイドからクロスを上げ、ペナルティーエリアで再び新谷がヘディングシュートを放ちますが、惜しくも枠を捉えられません。

すると、前半終了間際の44分、高知は右サイドから群馬にクロスを上げられ攻め込まれると、ペナルティーエリア内でパスを繋がれ、最後は船橋にシュートを流し込まれて先制を許します(高知0-1群馬)。

追いつきたい高知は後半14分、新谷が敵陣深い位置までボールを運び右足でシュートを放ちますが、枠の右に外れます。

さらに後半16分、高知は工藤・水野・新谷に替えて、高野・杉山・東家を投入。前半はあまり好機を作れなかった高知ですが、交代選手を中心に前線からのプレスが機能し始め徐々に敵陣でのプレーが増えます。

後半23分には、高知にCKのチャンス。キッカー上月のボールに、ファーサイドに走り込んだ吉田がヘディングで合わせるも、ボールはクロスバーの上。

チャンスを演出するも最後までゴールを決め切れなかった高知は、最終戦に0-1で敗れ、サポーターにホームで勝利を届けることはできませんでした。