中米のホンジュラスできょう行われる大統領選挙は、中国と台湾、どちらと外交関係を選ぶのかが争点となっています。そのきっかけのひとつが日本人にも人気の“エビ”です。いったい、何が起きているのでしょうか?
中米・ホンジュラス。人口1000万人あまりの自然豊かな国です。太平洋に面するこの国の主要産業のひとつが、日本でも人気のバナメイエビの養殖です。
国内最大の会社の養殖場の広さは山手線の内側とほぼ同じ。その品質の高さから世界で人気となっていて、煮て良し、焼いて良しで、地元でも市民を楽しませています。
レストランのオーナー
「エビは高品質で、まさに国を代表する食材ですよ!」
ところが、このエビ産業をめぐって2年前、大きな問題が…
ホンジュラス養殖協会 フアン・カルロス・ハビエル会長
「今では台湾へのエビの輸出量が断交前に比べ、半減してしまった」
ホンジュラスは台湾と外交関係を結んでいた国のひとつで、エビ産業にとっては最大の輸出先でした。しかし、2023年に政権が台湾と外交を断ち、中国と国交を樹立。中国は当初、「輸出が増加する」などとうたっていましたが…
ホンジュラス養殖協会 フアン・カルロス・ハビエル会長
「中国が高値でエビを購入し台湾の代わりになると期待していたが、そうではなかった」
中国との貿易交渉が思うように進まなかったうえ、台湾向けの輸出は去年、7割も減少。一時、数万人の雇用が失われるなど大きな痛手を負いました。さらに、エビ産業以外でも…
ホンジュラス民間企業評議会 エレラ氏
「中国が実際に投資する状況を見たことがない。政府は中国からインフラ投資を呼び込みたいようだが」
記者
「野党・国民党の選挙集会に大統領候補のアスフラ氏が姿を現しました」
きょう行われる大統領選挙では、野党の有力候補2人が相次ぎ、経済回復のカギとして台湾支持を表明。一方、左派の与党候補者は中国との外交継続を訴えています。
野党支持者
「台湾で良い教育を受けることは、特に若者にとって大きなチャンスになります」
与党支持者
「台湾との関係では、ホンジュラスに物理的な支援がありませんでした」
情勢は三つ巴の大激戦。ただ、「台湾と関係があった時の方が100倍よかった」と訴えていた野党候補をJNNが直撃すると、ここにきて意外な答えが…
国民党 アスフラ候補
「(Q.中国との関係をどうするのか)私たちの同盟国はどの国で、ホンジュラス国民にどんな利益をもたらすのかを知る必要がある。その方針に沿って取り組んでいく」
選挙戦終盤で、中国との関係を意識したのか…台湾支持を明言しませんでした。
エビ産業にも影響を及ぼしてきた中国・台湾との外交関係。ホンジュラスの新たな大統領はどのような選択をするのでしょうか。
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