青森県内で「インフルエンザ」が過去最高レベルで流行しています。
1医療機関あたりの患者数は過去最多を更新、県内の6つの地域全てに『警報』が発表されています。
県のまとめによりますと、11月23日までの1週間に県内の指定医療機関から報告があったインフルエンザの患者は県全体で3451人で、前の週から1813人増え、倍以上となりました。

患者の増加は7週連続で、1医療機関あたりの患者数は県全体で66.37人となり、県が把握している2007年度シーズンから最も多くなっています。

地域別では東青が85人、上北と下北が82人で、次いで三八、西北、中南となっていて、6つの地域すべてに「警報」が発表されています。
青森市の中野脳神経外科・総合内科クリニックでは、1日に最大で25人のインフルエンザの検査をしていて、このうち半分ほどが陽性だということです。
いつもの年に比べると1か月前倒しで流行していて、異例の対応が続いているといいます。
中野脳神経外科・総合内科クリニック 中野朝子 副院長
「インフルエンザのワクチンは、みなさん例年通りに11月に入ってから受けていると思いますが、今年は11月からインフルエンザの感染が爆発的に増えているため、今かかってしまった方は、抗体がつくまでに間に合わなかったのだと思われる」
感染の拡大で教育現場にも深刻な影響がでています。
日本学校保健会によりますと、県内の学校は7校で休校しているほか、学級閉鎖は約200クラスにのぼるということです。
県は今後、更に患者数が増加する恐れがあり注意が必要として、マスクの着用など基本的な感染対策のほか、重症化を防ぐためのワクチン接種を呼びかけています。














