様々なクマ対策とは

11月22日午前7時50分頃には小学校から400メートル離れた診療所の敷地内にも親子とみられる2頭のクマが出没、建物から出てきた70代の男性が襲われ、顔や腕にけがをしました。

11月28日朝の一迫小学校です。校内へのクマの出没を受け、11月24日の週から全校児童が毎日、保護者による送迎やスクールバスで登下校しています。

通学の時間帯には、教職員が外に出て児童たちを見守っています。

校長の背中には・・・

栗原市立一迫小学校・菅原 研・校長:
「金属バット!役に立つか分からないが一応身を守るためにと思って持っている」

さらに、別の職員が手にしているのは・・・

クマ撃退スプレーです。児童たちが安心して登下校できるよう様々な対策を講じています。

職員:
「なるべく早く(クマに)気づいて子どもたちに近づく前に噴射したい」

こうした中、宮城県栗原市ではクマ対策について話し合う、臨時の校長会が開かれました。

宮城県栗原市教育委員会・千葉 睦子・教育長:
「市教委としても対策をもう一回考えなければいけないのではないか」

栗原市によりますと、クマの目撃件数は2025年度に入り11月27日現在で、438件に上っていて、92頭が捕獲されています。

校長会では、クマの出没地域にある小中学校を対象に児童・生徒の安全確保のためスクールバスの利用対象者を拡大して登下校させる方針を決めました。