「多様性」について、トランスジェンダー当事者のサリー楓さんと一緒に考えます。今、男女問わず、制服はスカートもスラックスも選べる学校が増えてきています。少しずつ広がる「多様な性」を受け入れる取り組み。その現場を取材しました。
■「LGBTの子がいた時のために…」児童からの提案がカタチに

全国の学校で「自分らしく」いるための取り組みが進んでいます。
宮城県白石市の小学校では、男女で別の色を着用していた運動着を「紺色」に統一しました。LGBTについて学んだ、小学6年生の児童からの提案がきっかけだったそうです。

小学6年生の児童
「これから入ってくる子達の中に、LGBTとかの子がいた時のために、今変えておいた方が良いのかなと思った」
“制服も自分らしく選ぶ”、こうした取り組みも、全国の公立学校でどんどん広がっています。

神奈川県南足柄市では、来年度からスカートかスラックス、ネクタイかリボンかを選べるようになります。

母親
「中学生って感じ?」
子ども
「うん」

小学6年生の母親
「いいですよね、選べて。そんなにオープンにせずに、みんなズボンも選ぶ時代になってきたので」
店員
「女の子はズボンの方が多い」
小学6年生の母親
「そうですよね。あとリボンもネクタイも両方買うって人いますよね」
店員
「います、います、います」

南足柄市の公立中学校では、50年も前から男子生徒は学ラン、女子生徒はセーラー服と決められていました。

しかし、「ジェンダーフリー」の考え方に加え、「天候に合わせて脱いだり、着たりしやすい制服を」という子どもや保護者の声を受け、来年度から制服を一新することにしたのです。

南足柄市教育学部 室伏秀元部長
「それぞれのファッションを認め合えるような学校にしていこうね。そういう社会を作っていこうねと。これからの社会を生きていく子ども達にとっては、多様性を認め合える社会の担い手になってほしい」














