今年度、列車がクマと衝突し運休や遅れが発生したケースは、宮城、山形、福島の3県で合わせて42件と前年度の5倍近くに増えました。
JR東日本によりますと、東北本部が管理する宮城、山形、福島で列車がクマと衝突し、運休や10分以上の遅れが発生したケースは今年4月から11月27日までに42件となりました。前年度の9件に比べ5倍近くに増え、正式に記録を取り始めた2021年度以降最多となりました。月別では10月が16件、次いで11月が11件となっています。10月20日には、福島県の磐越西線で翁島駅と磐梯町駅の間を走行する列車がクマと衝突し、上下25本が運休するなど2630人に影響が出ました。
JR東日本 高岡崇東北本部長:
「昨年度の9件からすると、5倍近くに増えている。(従業員に)クマが近づかないように最大限の配慮をしてから撤去作業などにあたっている」
JR東日本は従業員の安全確保のため、列車とクマが衝突した際は現場で車両の検査はせず、次の駅まで徐行で進んでから確認しているということです。














