島根県の松江市と出雲市を結ぶ一畑電車で、体験運転に使われ人気のレトロ電車、デハニ50形の53号車が落雷で故障し、走行できなくなっていることが28日、分かりました。

一畑電車では今月25日午後4時20分頃、出雲市内の大津町駅と川跡駅間で落雷による踏切・信号機トラブルが発生し、部分運休を含む列車4本が運休するなどしました。

雲州平田駅構内にある専用線でもこの頃デハニ53号による体験運転が行われていて、近くに雷が落ちたと見られています。

故障によりこの日の体験運転は中止となり、電気系統が焼けていて現在修理を進めているということです。

会社では再開のめどは立っていないとして、来月7日(日)までの間、体験運転を中止すると発表しました。

昭和初期に製造されたデハニ50形は映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』にも登場し、長年活躍した貴重な車両に与えられる鉄道友の会のエバーグリーン賞も受賞しています。