島根県出雲市にある出雲日御崎灯台で、灯台内部の空気中から基準値を上回る濃度の水銀が検出されたとして、第八管区海上保安本部は13日、一般の参観を中止すると発表しました。

第八管区海上保安本部によりますと、11月4日に実施した検査で、出雲日御崎灯台内の水銀濃度が、許容濃度(0.025mg/㎥)のおよそ2.5倍となる0.062mg/㎥検出されたことが12日に判明。13日朝から内部の一般参観を中止したということです。

前回測定した5月からは、約3万7000人が出雲日御崎灯台の内部を参観しましたが、これまでに体調不良を訴えた人はいなかったということです。

大型の灯台は、灯台レンズと光源を水銀の中に浮かべてモーターで回転させる構造となっていて、出雲日御崎灯台でも約7トンのレンズを約24リットルの水銀に浮かべています。

微量の水銀が蒸発することは構造上防げないため、第八管区海上保安本部では年2回、外部に委託して空気中の水銀濃度測定を実施していますが、出雲日御崎灯台で基準値オーバーが確認されたのは初めてだということです。

原因については現在調査中で、原因が判明し安全が確保されるまでの間は、一般の参観を中止するとしています。