アメリカ軍岩国基地の海兵隊員が盗んだ車で事故を起こし、車を放置して逃げていたことがわかりました。

盗難被害にあった男性は「弁償して欲しい」と訴えています。

盗難被害にあった自動車販売店の、防犯カメラの映像には

男が店の前で座り込んでいる姿や車や店の中を物色するように歩き回っている姿が写っています。


男は、店の入り口のドアガラスを蹴破って中に入り、車のキーを盗んだのではないかとみられます。

その後、男は納車されたばかりの車に乗って立ち去りました。


男は、アメリカ軍岩国基地所属の海兵隊員だったことが分かっています。

岩国市によりますと男は今月3日岩国市旭町の交差点で、盗んだ車を運転中止まっていた車に追突し、車を放置して現場から逃げたということです。
盗難の被害にあった男性は、市に相談したほか、アメリカ軍岩国基地にも問い合わせしました。

しかし、立ちはだかったのは日米地位協定の壁。話にならず、らちがあかなかったと憤ります。


被害にあった原田順一さん「とりあえずは怒りが強いっていうのと

日米地位協定っていうのはアメリカ側が得するような協定だなっていうのをつくづく思いましたね

岩国市は特に日米交流をすごいやってるので、そういうことが事件なり何なり起きたときは対応してほしい」

これについて基地報道部では「日本の捜査当局に全面的に協力している。これ以上の詳細については発表を控える」としています。


県や岩国市などはアメリカ軍岩国基地と国に対し綱紀保持と再発防止の徹底を図るよう要請しました。

また、警察では「事故については認知していて、任意事件として捜査中」としています。

被害にあった男性は、どういう形であっても弁償をしてほしいと訴えています。