熊本市の大西一史市長は、市交通局の路面電車「熊本市電」での全国交通系ICカードの利用を、来年度(2026年度)以降も継続すると表明しました。

大西一史 熊本市長「全国交通系ICカードが利用可能な機器に更新することといたしました」

熊本市電の全国交通系ICカードの利用を巡っては、機器更新の費用が約2億円と高額になることから、熊本市は来年3月で廃止する方針を示していました。

しかし、利用者の反発に加え、国が今年度から補助の対象に決済機器の更新費を加えたことから、再検討が進められていました。

大西市長は継続を決めた理由について「利用者の利便性の向上と、コストの適正化を総合的に判断した結果」と強調しました。

県内で路線バスを運行する5社は去年11月に全国交通系ICカードの利用を廃止しましたが、市電は利用できる状況が続きます。