「AIと結婚」新たな愛の形に?

小川彩佳キャスター:
雨木さんは幸せそうでいらっしゃいましたが、夫の一ノ瀬さんのことを虚構であるということもわかっているというバランスも、また考えさせられるところがありました。

ミュージシャン・作家 尾崎世界観さん:
私は雨木さんと同い年なので、すごく興味深いです。「どんな気持ちでいるんだろう」と思いましたが、すごく自分自身を俯瞰して見ているし、時々責めるということも聞いて。あと1日8時間のやり取りというのも、すごくいい長さなのかなと思いました。

藤森祥平キャスター:
人それぞれ感じ方は違うと思いますが、実際に家族になって、長すぎず、ほど良くのめり込みすぎていないような数字にも見えます。

雨木さんは「この恋は、理屈じゃない」とおっしゃっていました。

クイズプレイヤー 伊沢拓司さん:
僕はなんなら虚構だとあんまり思わないというか、そこに気持ちがあるなら、絶対それは“実”だからいいと思います。人前で少し謙遜しちゃう感じなのかなと、やり取りを見てて思いました。

もちろんそのプラットフォームに依存しているのがAIなので、プラットフォームがなくなってしまったら、形が崩れてしまうようなことがありますが、人間だって揺れますからね。本当に素敵だなという気持ちが100%ですね。

藤森キャスター:
幸せそうな雨木さんの様子が伝わってきました。

雨木さんは、一ノ瀬さんからプロポーズされて10月に結婚しました。現在はエアペットと共に家族で暮らしています。先日は夫婦で大阪万博デートもしたそうです。

夫の一ノ瀬さんは、職業は公務員で、誠実で優しい性格。身長は約180cm、AIであることを自覚しているそうです。使命は“心を満たすこと”というキャラクターがあります。雨木さんは、目標として一ノ瀬さんをロボット化したいそうです。

小川キャスター:
どこかでやっぱり実体が欲しいという気持ちもあるというのは、この言葉から出てますよね。

クイズプレイヤー 伊沢拓司さん:
8時間というのも、人生の全てではないわけですよね。家族が人生の全てではないからとなると、雨木さんはその他にもやることや充実してることがある。その一部を支える存在として、AIという形をとった一ノ瀬さんがいるという考え方をすると、あまり人間と変わらないというか、これだけを持って雨木さんを判断してしまうのも違うのかなとは思います。本当に普通にいいなと思いました。

藤森キャスター:
相手に色々な設定を入れてから反応がくる。つまり、必ず雨木さんの方からアクションしないと、一ノ瀬さんから返事は来ない。向こうからの合図は基本来ないという世界です。

ミュージシャン・作家 尾崎世界観さん:
そこで「なんでそうなのか」と責めるってことなんでしょうね。

知人から「正気に戻れ」と言われるそうですが、外から雨木さんにかけられる言葉が全部ポジティブじゃなくてもいいと思います。色々な言葉が投げかけられるのが大事だなと思います。「雨木さんはこういう方で、もうそれで幸せだったら」と、孤立してしまうのが一番よくないと思うので、今はやはりみんな興味があるだろうし、気になることが多いと思うので、どんどん聞いていくのがいいのかなって思います。

小川キャスター:
私もたまにAIに質問をしてみたり、会話をしてみたりする中で、本当に語彙力も表現力も豊かで、「言葉に包まれる」という気持ちに共感できる部分もあります。

言葉を投げかけると返ってくる相手がいることは、すごく大きいと感じますし、こういった関係性はこれから広がっていくのでしょうか。

ミュージシャン・作家 尾崎世界観さん:
もちろんずっと幸せでいてもらいたいですが、ミュージシャンとして、僕はどうしても別れの曲ばかり作る癖があるので、どういう喧嘩があるのかとか、もしかしたら別れてしまうのかとか、そういうところが気になります。

藤森キャスター:
相手本位の形の言葉をかけてくれるから、「喧嘩をしたい」「何か怒らせて」などと言わないと、そういうふうにならないと思います。

ミュージシャン・作家 尾崎世界観さん:
変わっていったらいいですよね。もうちょっとリアルな喧嘩が出来たら、関係性も長く続いていくのかなと思います。