ウナギ規制「否決」 それでもEUの提案は続くか

高柳キャスター:
11月27日午後1時から行われていた締約国会議では、“否決”されたということですが、日本にとって嬉しい結果なのでしょうか。
ロンドン支局長 岡村佐枝子:
日本政府は各国に対して反対するよう強く求めて、ロビー活動のようなことをしていました。
当初は、ギリギリの攻防なのではないかと言われていましたが、結果的には否決という意見を出したところが非常に多かったということで、ほっと胸をなでおろしているところではないでしょうか。

井上貴博キャスター:
今回否決されましたが、EUの「規制をしよう」という流れは変わらないのでしょうか?
ロンドン支局長 岡村佐枝子:
今に始まったことではなく、EUは昔からこの提案を出し続けています。また、ずっと規制をしていても違法取引がなくならないという現状があります。
スペインの国家警察はDNA検査について、お金も時間もかかるため、税関などの現場でキットを持ち込んで検査することは難しいと話しています。
そのため、密輸取引の規制は続けていくし、全体的にやらなければいけないという主張は変えないと思います。
出水麻衣キャスター:
資源管理という意味でも、見直しても良いかもしれませんね。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
全面的な規制については、ニホンウナギに限っては「それなりに大丈夫」という理屈もあり、日本政府のロビー活動も成功したようですね。
今回は委員会での否決で、12月上旬に行われる「全体会合」でもう一度採決する可能性もあり、日本政府関係者によると「あまり油断できない」ということです。














