大分市佐賀関で発生した大規模火災から10日目を迎えた27日も、飛び火した無人島部分で熱源が確認され、いまだ鎮火には至っていません。
発生から10日目を迎えた火災現場では、27早朝から大分大学の調査チームがドローンで熱源を確認していきました。182棟が焼けた半島部分では26日、新たに2か所で火の気が確認されました。
27日の調査では半島側で熱源は確認されなかったということです。
(大分大学・鶴成悦久教授)「きょうは、くまなく探してきて熱源ははっきり言えませんが、おおむね大きな熱源は確認できなかったと考えています」
また、26日、消防士らがヘリで初めて上陸した無人島の蔦島でもドローン調査が実施され、まだ複数の熱源が確認されました。大分市は今後の調査を踏まえて半島部分の鎮火について判断したいとしています。
一方、立ち入り禁止区域内で自宅が全焼を免れた避難者を対象に、大分市は身の回りの物を取りに行けるよう、27日から立ち入り許可証と通行許可証を発行しました。

(住民)「少しほっとした感じがあります。以前は滞在時間が5分ぐらいでしたが、許可証が出たので、長い時間をかけて片付けをすることができると思います」「車で2、3分のところが半島をまわって20分かかってますから。高齢者は買い物ができなくて困ってました」
避難者を対象に今後の仮住まいについて市がアンケートを実施した結果、「公営住宅やアパート、ホテルの利用」を希望する声が最多の4割にのぼる一方、「被害のない自宅」に戻りたいという人も3割います。
大分市は、できるだけ早い時期に仮住まいに関する説明会を実施する方針で、少しでも希望に沿う形で、いい環境を準備したい」としています。














