山形県内の農林水産業を守る計画をつくるための会議がきょう、県庁で開かれ関係者からは「コメ」の生産についての意見が多く聞かれました。

県では、今後の県内の農林水産業を守るために4年ごとに計画を見直し、策定しています。

今年は新しい計画を実行する初年度で、この計画に対する意見を募ろうと、県内の農林水産業の関係者を集め会議が開かれました。

今回の計画では、人口減少の中で、持続可能な農業経営をするための目標や、異常気象に対応する生産基盤をつくることなど5つを柱が盛り込まれています。

会議では、農業の担い手の確保についても話し合われ、県内の新規就農者の数は東北6県で最も多く、年間でおよそ400人ほどであることが共有されました。

さらに繁忙期に外国人を手伝いで迎え入れた事例も共有されましたが、住環境をどう整備するのかや、近隣住民から理解を得る必要があるなどの意見が出されました。

コメについては現在、県が本格デビューを目指している暑さに耐性がある新品種、「ゆきまんてん」への期待がある一方で、通年でより多くの収量が見込める新品種の開発を求める声がありました。

また「つや姫」の生産について、生産量の拡大に向けて栽培条件を緩和してほしいなどの意見が出されましたが、県はブランド力維持のため、慎重に検討していくとしました。

県ではきょうの会議を受け、さらに実効性のある計画をつくりあげていくとしています。