うがい薬(消毒薬)はむしろ逆効果の可能性

問題は、水ではなく消毒成分の入った「うがい薬」を使う場合です。森内教授はうがい薬を使った場合、細菌を殺すと同時に喉をいためるおそれがあると指摘します。

長崎大学 森内浩幸教授:
「少なくとも日本で行われた大学生に対する調査では、うがい薬でうがいをしたら、うがいをしない人と全然変わりがなかったんです」

「うがい薬は消毒薬ですから、ガラガラっとすると喉にいるウイルスや菌を殺すことができる。同時に、喉の粘膜も痛む。そこにウイルスがくっついたら、入りやすくなると予測がされます」

「正しい」うがい法は?

長崎大学 森内浩幸教授:
「うがいをするならただの水、ぬるま湯などが一番いいと思います。苦いうがい薬を一生懸命使うメリットは、少なくとも今のところ何のエビデンスもありません」

話を伺ったのは―
森内浩幸氏 長崎大学高度感染症研究センターセンター長・教授