戦友のように寄り添う「光」を
この日、サロンにはもう1人、抗がん剤治療で爪がもろくなったという男性がやってきました。
がん患者「最近爪が怪しいなと思っていて、昨日やっちゃいました。引っかかりました」

爪の割れを補強するシートを貼り、専用の接着剤を何層にも塗ることで、爪を強くしていきます。
福祉ネイリスト「娘さんとご飯、どこで食べたんですか?」
がん患者「今日は回転ずしです」
福祉ネイリスト「いいですね!娘さんと、そういう時間っていいですね」

他愛もない話から病気の話まで、こうして話す時間が、訪れた人の心を少しずつ軽くしていきます。
がん患者「嬉しいですよね。爪がきれいになって、硬くなって。普通の方に比べればまだまだ見た目は全然きれいな爪じゃないけど、これからも地道に治療を頑張っていこうかなと」

病院の中の小さなサロン。闘病生活をそっと支えます。
福祉ネイリスト 伊藤直実さん「少しずつ健康な爪を一緒に作っていけるような、戦友のようなネイリストになりたいなと思っています。爪を塗ることで、誰かの光になれたら」














