北九州市のJR折尾駅で大正時代から販売されている駅弁「かしわめし」。

製造元として知られる「東筑軒」は、12月1日から大麦入りのかしわめしを廃止し、創業以来の伝統の味に戻すと発表しました。

東筑軒によりますと、今年3月、国産うるち米の仕入れ値が半年で約2倍に高騰したことを受け、国産大麦を1割ほどブレンドする措置を取っていました。

11月、新体制となり、山内裕太新社長のもと「お客様を第一に考え、本来のかしわめしを続けることが大事」などの判断から、大麦ブレンドを廃止して、伝統の味に戻すことを決断したということです。

価格や量はこれまでと変わらず、かしわめし(小)が860円、かしわめし(大)が970円で販売されます。

東筑軒は、「愚直にまっすぐ、お客様の期待に応え続けるために、美味しさへの挑戦を続けます。これからの100年も愛される存在であるために」とコメントしています。

東筑軒をめぐっては、東京商工リサーチ北九州支店によりますと、2024年5月期の当期純損失はおよそ8500万円と8期連続の赤字を計上。

10月1日付で、福岡市に本社を置き不動産業などを手がける大迫ホールディングスの関連会社に事業を譲渡しています。