本格的な冬の到来を前に、富山県内の至るところでは冬支度が進められています。
富山地方気象台によりますと、26日の最低気温は富山と高岡市の伏木で7.8℃と、11月上旬から中旬並みとなりました。

けさは晴れ間も広がり、少し寒さがやわらぐ一日となりましたが、県内各所では本格的な冬の到来に備え、冬支度が進んでいます。
富山市宮尾にある国の登録有形文化財・内山邸では、庭園の雪吊り作業が行われています。

庭園にはおよそ1000本の樹木が植えられていて、このうち雪吊りや雪囲いの対象は、マツやモミジ、ウメなど120本です。
これは、湿気の多い北陸特有の雪の重みで枝が折れるのを防ぐためのもので、けさは造園業者が高さおよそ10メートルのマツなどに支柱を取り付け、枝一本一本に縄を結びつけていました。
ことしの冬は雪が平年並みか、多く降る予想ですが、例年通りの本数の縄で対応するということで、内山邸の雪吊り作業は来週末ごろまで続く予定です。
高橋優吾アナウンサー
「そしてこちらでは動物たちも冬支度ということでニワトリ舎にビニールがかけられています」

富山市ファミリーパークでは、10品種97羽のニワトリを飼育しています。この日は、飼育舎に冷たい風や雪が入らないよう、ビニールシートを金網に取り付けていました。

富山市ファミリーパーク 秋葉由紀さん
「体の大きな大チャボや比内鶏(ひないどり)に関してはそこまで寒さに弱いところはありませんが、体の小さなチャボ、コシャモに関しては寒い時には体が震えていたりすることもあるのでこうした対策は重要かなと思っています」

このほか、冬場は飼育している動物たちのエサを増やして脂肪をつけ、寒さに耐えられる体にするといった備えを進めています。
ファミリーパークでは、来週末ごろまでにすべての動物たちの冬支度を済ませるということです。















