福島県喜多方市で、空き家や倉庫などに相次いで放火して全焼させたとして、放火などの罪に問われている男に、懲役5年の実刑判決が言い渡されました。
非現住建造物等放火などの罪に問われているのは、喜多方市の無職・熊澤勝正被告(56)です。熊澤被告はおととしから去年にかけて、喜多方市高郷町の空き家や倉庫に放火して全焼させるなどしたとされています。
これまでの裁判で、熊澤被告は18歳の頃から20件ほどの放火を繰り返してきたと話していますが、弁護側は責任能力がなく無罪だと主張していました。
26日の判決公判で、福島地裁会津若松支部の佐藤久貴裁判長は「軽い知的障害の影響は否定できないが、行動は制御できていて、責任能力はある」と判断しました。その上で「むしゃくしゃした気持ちを晴らすためという身勝手な動機から及んだ犯行は強い非難に値する」として、熊澤被告に懲役5年の実刑判決を言い渡しました。














