2024年8月、仙台市内の路上で男子高校生に暴行を加え死亡させた罪に問われている男2人の裁判員裁判で検察側は、男2人にそれぞれ懲役10年と懲役7年を求刑しました。

傷害致死の罪に問われているのは、いずれも住所不定・無職の多田康二被告(26)と佐藤蓮被告(27)です。

起訴状などによりますと、2人は2024年8月1日、仙台市青葉区の路上でトラブルになった若林区に住む当時17歳の男子高校生の顔を殴るなどして死亡させた罪に問われています。

26日の論告求刑公判で検察側は、目撃者などの証言から「多田被告の暴行で、被害者が転倒し、頭を地面に打ち付けた」と述べ、被害者の死は多田被告の暴行に起因すると指摘。

また、佐藤被告の暴行も「死に影響を与え、軽視できない」として、多田被告に懲役10年、佐藤被告に懲役7年を求刑しました。

これに対し多田被告の弁護側は、「殴った形跡がない」と無罪を訴えました。

佐藤被告の弁護側は、死因につながる暴行を加えたのは、多田被告だと述べ佐藤被告には、傷害罪が適用されるべきだと求めました。

判決は12月3日に言い渡されます。














