子どもを虐待から救おうと、県と広島市が警察と連携して、立ち入り調査などの訓練をしました。

児童相談所 職員役
「きょうは警察署の方と一緒に来ました。子どもさんがずっと学校に来ていないので心配しています」
同居人役
「学校に行きたくないと言っている。関係なかろうが!」

訓練には広島県のこども家庭センターと広島市の児童相談所、県警の警察官が参加しました。

虐待が疑われる場合、児童相談所は子どもがいる家を立ち入り調査することができます。訓練の想定は、児童虐待が疑われる中学生の安否が確認できず、保護者が訪問に一切、応じないというケースです。

児童相談所 職員役)
「ドアチェーン切断して強制的に入ります」

裁判所の許可を取って強制的に立ち入る訓練もしました。家の中で中学生を発見し、一時保護しました。

広島県西部こども家庭センター 岡田和子 所長
「大きな声を出されることもあります。警察官が立ち会って下さる、あるいはいざという時には介入して下さると大変心強く、調査が行えると思っています」

昨年度、県内の児童虐待に関する相談件数は、過去最も多い6649件にのぼっています。