奥田交番襲撃事件で亡くなった警備員の妻が県を訴えた民事裁判。その控訴審の第一回口頭弁論が2026年2月4日に開かれることが決まりました。

事件は2018年6月、元自衛官の島津慧大被告(28)が富山市の奥田交番に押し入り、交番所長を殺害、奪った拳銃で奥田小学校で警備の仕事をしていた中村さんを殺害しました。
中村さんの妻は2021年に県を提訴。110番通報を受理した県警の通信指令課が適切に対応していれば、「夫が殺害されることはなかった」と訴えています。
富山地裁はことし9月、「県警は中村さんが殺害される直前まで犯人が拳銃を発射する危険があったとは認識できなかった」などとして、原告側の請求を棄却しました。

この判決を不服として原告側は控訴。控訴審の第一回口頭弁論は名古屋高裁金沢支部で来年2月4日に開かれることに決まりました。
中村さんの妻は控訴の理由について、「夫が死ななくても済んだと思っている思いは変わらない。警察には不備を認めてもらったうえで今後の活動につなげてもらいたい」と話していて、富山地裁で認められなかった事件当時の110番通報の法廷での公開や、通報を受理した通信指令課員の証人尋問を求めたいとしています。














