2012年の尖閣国有化に匹敵か それ以上の強い対日批判

 今回の日中関係悪化について、城山教授は「中国側の対日批判、あるいは対日威圧というものの強さは、おそらく2012年の尖閣諸島国有化以来に匹敵、あるいはそれ以上の強さだ」とみています。

国会で答弁する高市総理

発端は高市総理の台湾有事に関する発言です。城山教授によれば、この問題が特に深刻なのは「台湾問題は中国にとって核心的利益中の核心と言われている最も重視している問題」だからです。

中国の習近平国家主席が目指す台湾との統一を日本が邪魔するというメッセージとして受け止められ、「習近平氏にとって許しがたい、許せないこと」としています。

さらに深刻なのは、この発言が日中首脳会談の直後に行われたことです。「10月31日、APECで韓国を訪問していた高市総理が、習近平氏と会談した直後に、習近平氏にとって嫌がることをされた」と城山教授は指摘します。

習近平氏は「メンツを潰された」と考えていて、そのため、対日圧力が今後さらに強まる可能性があるといいます。