歌舞伎俳優の坂東玉三郎さんが、第22回「タニタ健康大賞」を受賞し、贈賞式に出席しました。
同賞は日本人の健康づくりに貢献した個人または団体を顕彰するもので、今回は1957年の初舞台以来、きょうに至るまで世を代表する歌舞伎俳優として第一線で研鑽を積み多くの人々に深い感動を与えてこられた坂東玉三郎さんを顕彰することになりました。
玉三郎さんは“今回の受賞を大変うれしく思います。舞台に立つ仕事として健康は欠かせないのでこれまでやってきましたが、自分の健康というよりも、調子よく快適に幕を開けることが一番大事なんです”と芸道第一を掲げ、“それにはやはり、ちゃんとした食べ物を食べる。規則正しい生活を送ること、そしてよく寝る事なんです”と、自身が心がける健康の秘訣を語りました。
食べるものについては火を通した有機野菜を採ること、そして休日にはよく昼寝をすることを心がけているそうで、“舞台中は10分でいいから、ちょっと寝ると血の巡りが良くなって体温がサーっと戻ってくるんです。ちゃんと本気でベッドに入って電気を消して寝てるんです。だいたい30分前後。その方がその後の仕事効率が上がるんです”と明かし、また普段は照明を浴びる仕事をしているせいか“LEDとか明るい人工の灯りを浴びないように、用が無ければ普段なるべく暗くしてランプで暮らしています。「心は明るく電気は暗く」(笑)”と意外な生活法を明かしてくれました。さらにアスリートの生き方などもドキュメンタリー番組などで研究し、参考にしていることも明かしました。
会見では前日、24日に東京都足立区で起きた火災により死去したた片岡亀蔵さん(享年64)について話が及ぶと「びっくりしました」と語り“まだお身内の方にもお目に掛かれていないので…”とうつむきました。多くの舞台でも共演を重ねてきており、“明るい方でした。実によく脇を固めてくださる俳優でした”と故人をしのびました。
玉三郎さんは来月、歌舞伎座で行われる「12月大歌舞伎」で亀蔵さんの兄である片岡市蔵さんとの共演を控えています。
【担当:芸能情報ステーション】














