和歌山電鉄と県などは、債務超過が続く貴志川線の設備の保有や管理を自治体などが担う「上下分離方式」に向けた合意書を締結しました。

 和歌山電鉄・貴志川線は現在、和歌山県などから設備投資などの支援をうける「みなし上下分離方式」で運行していますが、利用客の減少により債務超過が続いています。

 これを受けて和歌山電鉄と県などは24日、路線存続のために「上下分離方式」での運行を目指すことを盛り込んだ合意書を締結しました。

 車両など設備の保有・管理を県と沿線の市が担い、運行業務を鉄道会社が行います。

 和歌山市によりますと、実現すれば約4億7000万円の黒字になる見込みで、2028年4月の開始を目指すということです。