2025年も11月20日で残り42日となります。

年賀状の販売開始時の枚数の推移です。1950年用から発行が始まった年賀はがき、2004年用では約44億5000万枚と過去最高になりました。
そのあとは年々減り続け、2026年用は約7億5000万枚になっています。日本郵便によりますと、SNSなどで新年を挨拶をする人が増えていて年々、年賀離れが加速しています。
新年のあいさつや日々の感謝を伝える年賀状。古くから正月の風物詩として定着してきましたが、近年はメールやSNSの普及により、やりとりを終わらせる“年賀状じまい”の動きが広がっています。
<オオイシ文具店 大石康弘社長>
「静岡市がプラモデルのまちっていうことで、静岡のお土産になったりですね、思い出になるような、そんな商品ができたらいいなってことで」

年賀状離れを食い止めようと静岡市の老舗文具店では、プラモデルのように加工できるオリジナルの年賀状を4年前から販売していて、2026年のえとにちなんだ「午(うま)」を題材にしたものも近く発売します。ユニークな年賀状の商品を取りそろえる一方で、品ぞろえや枚数は減少傾向にあるといいます。
<大石社長>
「普段会えない方と連絡を取るきっかけになるので、それがなくなっちゃうのは、ちょっと寂しい気がしますね」
一方、こうした年賀状の販売減少を反映するかのように売れているものがあります。
<ハンズ静岡店 伊藤慶昭さん>
「年賀状じまいが年々増えている形です」
Q. 理由は?
「年賀状を書くのが大変という人も多くなっています」
静岡市の大型量販店では、年賀状の取りやめを伝える「年賀状じまい」のコーナーが注目されています。通常の年賀はがきと比べてシンプルなデザインが特徴で、「本年もって年賀状での挨拶を控える」といったメッセージが添えられています。シールを貼り付け、年賀状じまいを伝える商品が人気です。
<伊藤さん>
「日本の大切な文化の一つと思いますので、年賀状を書いてほしいのですが、最近はスマートフォンで挨拶する方が多いので、そういった方の需要は見逃すことができない。こういった形で品ぞろえを増やしていく。時代の流れなのかなと思う」
新年まで残り1か月あまり。
例年通り年賀状を出す人も、2026年で年賀状じまいという人も、慌ただしい師走が近づいてきました。
年賀はがきの発行枚数がこの20年で約6分の1になるなど、新年の風物詩にもSNSなどデジタルの波が押し寄せています。量販店の店員も、年賀状じまいのコーナーは人気ではあるが、本来の年賀状も大切にしていきたいと語りました。














