16日、東京・赤坂で女性が男に腹などを刺され、重傷を負った事件です。事件2時間前には男の姿が現場付近で確認されるなど、計画的な犯行だった可能性が浮上している今回の事件。女性を刺した男は未だ逃走中です。

喜入友浩キャスター
「東京・赤坂の現場です。現場には規制がしかれ、警察官の姿もあります。そして、まだ容疑者が捕まっていないということで、通りにはパトカーが走っています。警戒をしているんでしょうか」

通報は16日、ライブハウスの店員からでした。

通報(16日午前10時半ごろ)
「黒い帽子の男に女性が刺された」 

東京・赤坂の飲食店などが入るビルの地下1階にあるライブハウスの前で、40代の女性が男に左のわき腹や手のひらを刃物で刺されました。傷は内臓にまで達していて、予断を許さない状態が続いているということです。

現場を見た人
「血痕がすごかった。血がいっぱい。(警察が)指紋とって、全部調べて」

この日、午後からライブハウスでイベントに出演する予定だった女性。店の前で1人で待っていたところを襲われたとみられています。

ビルの入り口に掲示された看板には…

記者
「ポスターには大きく黒でバツ印が書かれています」

イベントポスターの上に、黒のスプレーで書かれた大きなバツ印。事件との関連は分かっていませんが、その後の捜査関係者への取材で計画的な犯行だった可能性があることが分かりました。

事件のおよそ2時間前、男の姿はすでに現場付近にありました。

喜入友浩キャスター
「現場周辺の防犯カメラには、男が自転車や徒歩でうろつく様子が写っていたということです」

付近の防犯カメラには女性の後を追うように男がビルの中に入っていく様子も写っていて、その際、足跡を残さないためか、男の靴はビニール袋のようなもので覆われていたといいます。

事件直後、現場近くを走る不審な男を目撃した人は。

目撃した人
「不自然な感じで(男が)勢いよく走っていった。自転車が置いてあって、それに飛び乗って走っていった」

警視庁によりますと、男は黒のキャップ帽をかぶり、マスク姿で、黒の作業着を着ていたということです。また、目撃者によりますと、身長は180センチくらいだということです。

女性を刺した後、近くに停めていた自転車に乗り、逃走した男。

喜入友浩キャスター
「男は事件の後、交通量も人通りも多いこちらの通りを自転車に乗って青山方面に逃げたということです」

その後の防犯カメラ映像の捜査で、男の上着の色が途中から、黒から青っぽいものに変わっていて、逃走中に着替えたとみられています。

警視庁は殺人未遂の疑いで逃げた男の行方を追うとともに、事件のいきさつを調べています。