■侍ジャパン強化試合 「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本ー韓国」(16日、東京ドーム)
侍ジャパンは先発の金丸夢斗(22、中日)が3回53球を投げ、被安打3、奪三振4、四球2、失点3(自責3)。4回から2人目・西口直人(29、楽天)がマウンドに上がった。
金丸は立ち上がりから150㎞を超えるストレートを連発。先頭のシン・ミンジェ、前日本塁打を放っているアン・ヒョンミンを打ち取り2死を奪った。3番・ソン・ソンムンに三安打で出塁を許すも、4番・ハン・ドンヒを150㎞のストレートで空振り三振に抑え、無失点で切り抜けた。
2回も1奪三振を奪うなどテンポ良く三者凡退に抑えた金丸。しかし、3回は先頭に四球を与えると続くパク・ヘミンに左二塁打を放たれ、無死二、三塁とピンチを背負った。1番・シン・ミンジェを空振り三振も2番・アン・ヒョンミンは四球を与え1死満塁に。すると3番・ソン・ソンムンにライトへの2点適時打を浴び、先制を許した。さらに4番・ハン・ドンヒから空振り三振を奪うも一塁走者が盗塁を試みた間に三塁走者を本塁へ返し3点目を失った。金丸は3回3失点で降板、4回からは西口に継投となった。
打線は3点ビハインドの4回、韓国代表のオ・ウォンソクに対し、森下翔太(25、阪神)が中二塁打、続く牧秀悟(27、DeNA)、岸田行倫(29、巨人)が四球を選び出塁。1死満塁の好機で迎えた佐々木泰(22、広島)は3球目のストレートをセンターに運び、1点を返した。なおも満塁で石上泰輝(24、DeNA)は四球を選び、押し出しで2点目。韓国代表は3人目・チョ・ビョンヒョンが登板も五十幡亮汰(26、日本ハム)も四球と2者連続の押し出しで3ー3に追いついた。
ルーキーの金丸はプロ1年目の今季、15試合に先発登板し2勝6敗、防御率2.61をマーク。強化合宿期間に行われた広島との練習試合(10日)では4人目として5回途中から緊急登板し2回1/3を投げて無安打無失点と好投している。
前日の試合では先発の曽谷龍平(24、オリックス)が3回パーフェクトの好投。打線は牧秀悟(27、DeNA)と西川史礁(22、ロッテ)のタイムリー、岸田行倫(29、巨人)に3ラン本塁打など計11得点を奪い勝利。韓国に対しては2017年のアジアプロ野球チャンピオンシップから10連勝を飾っている。
今回の強化試合では26年3月に開幕する『2026ワールドベースボールクラシック™』でも導入されるピッチクロック(投手が打者に投球するまでに使える時間制限)、拡大ベース、ピッチコム(投手と捕手間でサインの伝達に使われる電子機器)が採用されている。

















